脳心血管系などの疾患発症率における性別差 | 尼崎市で脳梗塞・脳出血の後遺症改善を目指す脳梗塞リハビリステーションPROGRESS

脳心血管系などの疾患発症率における性別差 | 尼崎市で脳梗塞・脳出血の後遺症改善を目指す脳梗塞リハビリステーションPROGRESS

お知らせ

脳心血管系などの疾患発症率における性別差

2022/04/10

お知らせ

こんにちは、脳梗塞リハビリステーションPROGRESSの寺西です。

すっかり春の暖かさを感じる季節になり、気持ちのいい日が続いています。

 

これから少しずつ夏に近づいていきますが、以前のブログでもお伝えしているように夏は脳梗塞発症率が高くなる傾向があります。

 

※季節と脳心血管疾患発症の関係を下記ブログで一部紹介しております。ぜひご覧ください。

●体温と脳卒中・諸症状の関係

体温と脳卒中・諸症状の関係

 

季節や体温によってその発症率に変化のある脳心血管疾患ですが、実は性別によっても発症率に大きな差があることをご存じでしたか?

今回は、そんな性別の差による脳心血管疾患発症やその他の違いなどについてお話をさせていただければと思います。

 

 

■疾患発症率の性差

久山町研究 (http://www.hisayama.med.kyushu-u.ac.jp/)によると、1961年から1993年の32年に及ぶ追跡調査の結果、脳梗塞全体の発症率は男性6.4(対1000人/年)に対して、女性3.4という結果になり、女性側の脳梗塞発症率は男性に比べるとかなり低いことがわかります。しかし年齢別の階級別統計では男女比は50、60、70、80歳代でそれぞれ2.1、2.3、1.5、1.4と年齢を重ねることによる発症性差がなくなっていくことが示されました。

 

まずここで、男女別にみられる死因と死亡率の差について確認してみましょう。

 

男女別 死因別死亡確率

 

上記のように、男女別でみてみると「がん」「肺炎」による死亡率は男性の方が女性よりも高い傾向にありますが、

女性は「心疾患」「脳血管疾患」の死亡率が男性よりも高くあるように、血管系疾患の影響を強く受ける・もしくは悪化する傾向が強という違いがあることがわかります。

 

参考

■公立学校共済組合 関東中央病院 様 「病気のはなし」より

https://www.kanto-ctr-hsp.com/ill_story/200905_byouki.html

 

 

 

〇性差が顕著に表れる、脳心血管疾患発症の原因となる症状

上記表では性別と年齢における各疾患による死因・死亡率の違いを確認いたしました。

次に、脳心血管疾患発症の原因となる症状に関する性差を確認してみましょう。

 

●高血圧

脳心血管疾患発症の最大の要因ともいえる危険因子の一つです。脳卒中患者の殆どはこの高血圧状態が見られています。

一般的に、約54歳ごろまでは女性よりも男性の方が高血圧の値を高く出しますが、55~64歳代以上では高血圧有病率に性差が見られなくなってきます。これは閉経後に女性ホルモンの「エストロゲン」の働きが弱くなることが女性の高齢化後高血圧の原因になると考えられています。

 

※エストロゲン…肌、血管、骨、粘膜などの状態を維持してくれるホルモン。45~55歳の更年期になると急激に分泌量が減るため、エストロゲンによって恒常的に機能していた保護などが急激に効かなくなっていきます。

 

また、30歳前後の女性の血圧は同年代男性よりも収縮期血圧(心臓から大動脈へ血液を押し出すために心臓が収縮し、押し出された血液によって大動脈の血圧壁に圧力がかかる状態)は約10mmHgほど低いですが、逆に言えば高血圧の影響が強く表れることが多いです。若いうちから高血圧の状態がみられる女性は特に早めの対応を行うべきでしょう。

 

 

●脂質異常症…悪玉(LDLコレステロール他)が増えるもしくは善玉(HDLコレステロール)が減った状態

動脈硬化発症・進行を促進する大きな要因。血管の狭窄・閉塞リスクを上昇させる症状です。

この症状も性別/年齢による影響の差は大きく、高血圧同様男性の発症率が女性より高いですが、加齢による性差が顕著になくなっていきます。この理由としては上記で説明しているエストロゲンの影響はもちろん、男女ともに喫煙・脂肪分の多い食事・糖類を多く含む飲食物をよく摂取するなど、最近全国的な悪化も見られる生活習慣病が原因になっていると考えられます。

 

 

●心房細動…不整脈の一種。動悸、めまい、脱力感などの症状があり、自覚症状のない方もおられます。

特に心原性脳塞栓症の最も大きな発症危険因子で約70%の割合で合併します。心房細動の頻度は男性が女性の約3倍になるという報告があるのですが、心原性脳塞栓症を”続発”するという点では女性の発症率が高い傾向にあるようです。血栓の溶解を促すためにも、特に75歳以上の女性に対しては血液凝固を抑えるための抗凝固療法の実施が求められます。

 

参考

■平野照之先生のウェブサイト 様 「「成人病と生活習慣病」~心筋梗塞」より

http://www.e-oishasan.net/site/hirano/column04.html

 

 

以上のことから、脳血管系やその他疾患の発症原因となる症状について、若年のうちは性差(特にホルモン)の関係で男女間で大きな差が生まれます。しかし、男女それぞれが発症する疾患・死因の傾向に違いこそありますが、高齢化していくにつれすべての場合において大きな性差はなくなっていくことがわかりました。

 

 

 

■脳卒中症状に見る男女の発症率の違い

先の脳心血管疾患の症状を含めあらゆる疾患発症の性差・傾向などを確認いたしました。

脳心血管疾患の死因・死亡率は女性の方が高いと説明していますが、ではここで脳卒中症状のみに焦点を当て、男女では脳卒中症状ごとにどれくらいの違いがあるのか、また本当に脳心血管疾患における死亡率は女性の方が男性よりも高いのか。

脳卒中症状ごとの年齢別患者数から、具体的にその実態を調べてみましょう。

 

 

〇脳梗塞

脳梗塞患者数

 

〇脳内出血

脳内出血患者数

 

〇くも膜下出血

くも膜下出血患者数

 

参考にさせていただいている資料は平成11年のものでデータ自体は少し古いのですが、上記で見られるように60歳以前は男性が、それ以降は性差が少ないか女性が脳卒中患者の割合を高い水準で示しており、この傾向は現在でも変わりません。

また、「くも膜下出血」に関しては前述している女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が少なくなる50~59歳あたりから男性よりも女性の患者数が増えており、90歳以上に至るまで常に患者数推移は男性を超えています。

 

上記のグラフから改めて男性は50歳代まで女性よりも全体的な疾患の発症率が高いことが確認できますが、女性は高齢(60~70歳代)になってから脳卒中発症のピークが訪れ、またその発症率は男性よりも高くなることがわかります。そのため、脳心血管疾患系症状における女性の重症化率や死亡率が男性よりも高くなる傾向にあるようです。

再三になりますが、女性はエストロゲンの保護があった分、血管系疾患の影響が強く出てしまいます。普段から食生活に気を配る、定期的に運動を行うなどの予防対策を若年の内から意識しておくと、突然の疾患発症を抑えることに繋がります。

 

参考

■BIOWEATHER SERVICE 様 「脳梗塞について」より

https://www.bioweather.net/health/cerinfarction/description

 

■健康長寿ネット 様 より「高齢者の生活に見る男女の差」より

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/tyojyu-shakai/koreisha-seikatsu-danjo-sa.html

 

 

 

 

〇要介護認定者の割合(男女別)から見る男女差

また、先のデータを踏まえると要介護者等の認定者状況に見られる男女間の差にも関連性が見られます。

ここで、東京都練馬区におけるデータを参考に男女間での要介護者等認定者割合を見てみましょう。

 

要介護認定者割合状況

 

図を見てみると75歳以上の要介護認定者数は男女比に大きな差があり、特に全体的に女性の要介護認定者数が多いことがわかります。この特徴は全国的にも見られるもので70歳以上の女性の単独世帯が男性よりも約2倍以上多いことも影響している可能性があり、特に介護が必要な女性高齢者は今後増えていくことも予想されます。

先にもお伝えしているように女性は高齢での脳卒中症状を発症しやすく、またその重症化率も高いです。また、脳卒中発症の原因にもなる高血圧症などの有病率も高く、高血圧が原因で起こるめまいなどがきっかけで転倒・骨折を引き起こし、結果として介護が必要になる高齢女性が多くなるため上記グラフのような状態になるのかもしれません。

 

 

参考

練馬区 HP 様 「第7期第9回練馬区皆保険運営協議会【高齢社会対策課 】(令和2年8月28日) 参考資料3.要介護者認定者の状況」より

https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/kaigi/kaigiroku/hoken/kaigohokenunei/dai7ki/7ki-unkyou-9kai.files/sankou3-9kai.pdf

 

 

尚、くも膜下出血について要因こそ明らかではありませんが、くも膜下出血の原因となるこぶ(脳動脈瘤)の発生は先天的なものである場合が多く、くも膜下出血は「女性だから起こりやすい」「男性だから可能性が低い」と一概には断言できません。ですが突発的に高血圧状態になる女性にくも膜下出血の発生が多いのは事実です。死亡率が一番高いとされる脳梗塞は現在までその傾向に大きな変化は見られないことに対し、くも膜下出血は年々緩やかに死亡率が上昇している傾向がみられます。これは近年、高齢者の寿命が延びてきていることや女性高齢者の単独世帯が増えてきていることによる影響があるのかもしれません。

 

男女ともに、若年の内から特に血管障害を引き起こしやすくする喫煙やコレステロール値の高い食事などは禁止するか極力摂取を控えるなど、脳血管疾患に関する予防対策を意識することが大切になってきます。

 

 

 

■疾患発症率・その他の性差に関してのまとめ

ここまでを振りかえって、あらゆる疾患やその原因となる症状などの有病率、また男女間の死因・死亡率の違いなどさまざまな点で性差が表れることがわかりました。しかし、脳血管疾患の発症に関しては年齢・性差よりも生活習慣病が疾患発症の大きな要因になっています。特に先のブログでも紹介している喫煙、そして高カロリーや塩分過多の食事など、普段の生活から見直せるものばかり。高齢になってきてからでは行うことが難しい運動も、若い内から習慣化することで将来的には疾患発症予防に大きな影響を与えてくれます。

 

今自分にできるもしくは必要な予防対策を行い、いつまでも健康的な生活が送れるように備えておきましょう。

 

 

■脳梗塞リハビリステーションPROGRESSで提供するリハビリ

 

脳梗塞リハビリステーションPROGRESS

 

尼崎市塚口にある脳梗塞リハビリステーションPROGRESSは、

運動の専門家である理学療法士・鍼灸師が在籍している自費リハビリ施設です。

 

理学療法士、鍼灸師による完全マンツーマンで行うリハビリが特徴で、

脳梗塞・脳出血に代表される脳卒中の後遺症に対するリハビリテーションを行っております。
また、パーキンソン病などの神経疾患にも対応。

医療保険による治療・介護保険の範囲では改善しきれない方達に選ばれております。

 

 

リハビリ風景

 

□下記リンクから実際にリハビリを行っている様子をご覧いただけます。

リハビリテーションの様子

 

脳卒中の後遺症やパーキンソン病などに対してのリハビリはもちろん、小さなお悩みも抱えず、

まずは「脳梗塞リハビリステーションPROGRESSへご連絡ください。

誠心誠意、しっかりとアドバイスやサポートをさせていただきます。

 

■ご予約・お問合せはこちら

お電話はこちら:0120-35-3455

当施設のリハビリ体験プログラムについて

当施設では1回120分 初回限定5,500円(最大3回まで 27,500円)で受けられる体験リハビリプランを実施しております!まずは体験リハビリテーションで当施設の雰囲気を感じてみませんか?
詳細は下記バナーよりお越しください。

リハビリ体験プログラムへのお申込み

お電話でお問い合わせ

9:00〜20:00 休業日:木曜 年末年始(相談可)

メールでのお問い合わせはこちら

24時間365日受付!

PROGRESS 公式SNS

脳梗塞リハビリステーションでは「LINE」「Instagram」を運用中!
良ければご登録をよろしくお願いいたします!