【脳梗塞の前触れ】一過性脳虚血発作について | 尼崎市で脳梗塞・脳出血の後遺症改善を目指す脳梗塞リハビリステーションPROGRESS

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お知らせ

【脳梗塞の前触れ】一過性脳虚血発作について

2023/06/01

お知らせ

 

 

今回は、脳梗塞の前触れと言われる一過性脳虚血発作についてお話いたします。

 

 

 

一過性脳虚血発作(以下 TIA)とは「一時的に脳が虚血状態になり、短時間の神経症状が発生する状態、急性梗塞を伴わない状態」を指します。

神経症状は主に失語・めまい・一過性黒内障などで基本的に脳梗塞の症状と大差がありません。

 

 

●TIA・脳梗塞の症状は共通

 

●TIAの発症時間・脳梗塞との判断の違い

TIAが脳梗塞と違うと判断される部分として「発症時間の短さ」が挙げられます。

TIAは多くの場合数分~1時間以内に症状が治まるためちょっとした違和感で済ませてしまう方もいます。

 

但し、あくまで症状の時間は目安。

もし画像診断等で血管の梗塞部分が発見された場合には脳梗塞として診断される場合もあります。

 

●TIAの問題点

TIA発症からその後、10~15%の方が3か月以内に脳梗塞となり、かつそのうちの半数が2日以内に発症していることがわかっています。

しかし、注意点としてTIAは脳梗塞前に絶対発症するものではありません

 

あくまでTIAの発症後に脳梗塞が発症する確率が高いだけで、脳梗塞以前にTIAが先行して発作を起こす割合は20~30%前後。半分以上の患者はTIAがなく急性脳梗塞を発症しているため、脳梗塞そのものに対する予防を徹底しておくことが大事です。

 

●TIAが起こるきっかけ

TIAは脳梗塞と同様、心血管系疾患(動脈硬化 など)によって引き起こされます。

 

 

他にも、首の動脈(頸動脈)は血管が狭まる症状(頸動脈狭窄)が発生しやすく、血流の鈍化や血栓がつまりやすいなどのTIA・脳梗塞が起きやすい箇所となっています。

 

TIAは脳梗塞と同じく治療(一過性で症状が治まる)しても疾患発症の根本である心臓や血管に問題を抱えている以上は再発・より重い症状へ悪化する可能性があります。

普段の生活から高血圧などの問題を抱えている方は脳梗塞はもちろん、めまい・視覚の異常などTIAの特徴に当てはまる要素がないか気を付けておく必要があります。

 

 

参考

東京逓信病院 様「一過性脳虚血発作(TIA)について」より

https://www.hospital.japanpost.jp/tokyo/shinryo/nouge/tia.html

 

聖マリアンナ医科大学 東横病院脳卒中センター 様「一過性脳虚血発作(TIA)」より

https://www.toyoko-stroke.com/explain/ikkasei.html

 

血管健康くらぶ 様「プラーク」より

プラークについて

 

しまむらファミリークリニック 様「血管の病気」より

https://www.shimamura-fc.com/blood_vessel/

 

 

 

 

・内科的治療

服薬による治療

抗血小板薬:血流の流れが速い場所で活性化する血小板が血管を傷つけないよう、血小板の働きを抑制する。

種類:アスピリン、プラビックス、パナルジン…等

 

抗凝固薬:血栓生成を防止し血液をサラサラに保つ。血流の遅い環境下等で発生する「フィブリン血栓」の生成を抑制。

種類:リクシアナ、イグザレルト、プラザキサ…など

 

 

・外科的治療

 

前述のとおり、TIAが起こるのは脳への血流が一時的に止まってしまうため。

首の血管は狭窄が起こりやすく、中でも総頚動脈~内頚動脈の移行部は最も発症率が高いです。

ここに血栓が飛んでくることで起こる塞栓などを未然に防ぐため、CEA/CASが行われます。

 

・CEA/CASの適応判断

【CEAの場合(症候性)】

最適応:過去6か月以内にTIA又は軽症~中等症の卒中発作、血管狭窄度70%以上

適応 :過去6か月以内のTIA又は継承~中等症の卒中発作、血管狭窄度50~60%

    進行性脳卒中で70%以上の狭窄

【CASの場合】

CEAでの治療が難しいと判断された場合に適応

具体的に高齢者(75歳以上)、心肺疾患、放射線放射後…などの患者が対象です。

 

図参考

:イムス富士見総合病院 様 「頸動脈内膜剥離術」より

https://ims.gr.jp/fujimisougou/neurosurgery/chiryo04_1.html

:昭和大学病院 様 

https://www.showa-u.ac.jp/SUH/department/list/neurosug/case09.html

 

 

 

●CEA及びCASで起きると考えられる合併症

どちらも血流の回復を図るために行われる手術のため、突然脳への血流が改善・変化することで血栓が脳に達し脳梗塞を引き起こす場合があります。

また、突然血流が増加することから脳血流が増え、頭痛、脳出血を引き起こす場合もあります。

 

こういったケースを避けるため事前に手術中・手術後の予想を立て患者の麻酔をゆっくりと覚まさせる、十分に血圧を下げておく等の対策を取っておくことが必要です。

 

 

参考

医療法人徳洲会 名古屋徳洲会総合病院 様「抗凝固薬」より

https://www.nagoya.tokushukai.or.jp/wp/heart_cardiopathy/5488.html

 

医療法人徳洲会 名古屋徳洲会総合病院 様「抗血小板薬」より

https://www.nagoya.tokushukai.or.jp/wp/heart_cardiopathy/4250.html

 

脳神経外科医 福島孝徳 様「頚部動脈狭窄症」より

https://dr-fukushima.com/brain-disease/explanation_09

 

医療法人 邦徳会 邦和病院 様「頸動脈血栓内膜剥離術」より

https://houtokukai.or.jp/CEA.html

 

 

■脳梗塞リハビリステーションPROGRESSで提供するリハビリ

 

 

尼崎市塚口にある脳梗塞リハビリステーションPROGRESSは、

運動の専門家である理学療法士・鍼灸師が在籍している自費リハビリ施設です。

 

理学療法士、鍼灸師による完全マンツーマンで行うリハビリが特徴で、

脳梗塞・脳出血に代表される脳卒中の後遺症に対するリハビリテーションを行っております。
また、パーキンソン病などの神経疾患にも対応。

医療保険による治療・介護保険の範囲では改善しきれない方達に選ばれております。

 

 

リハビリ風景

 

□下記リンクから実際にリハビリを行っている様子をご覧いただけます。

リハビリテーションの様子

 

脳卒中の後遺症やパーキンソン病などに対してのリハビリはもちろん、小さなお悩みも抱えず、

まずは「脳梗塞リハビリステーションPROGRESSへご連絡ください。

誠心誠意、しっかりとアドバイスやサポートをさせていただきます。

 

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