お知らせ
心原性脳塞栓症について
今回は脳梗塞の種類一つ、心原性脳梗塞(心原性脳塞栓症)について紹介致します。
脳梗塞は脳周辺の血管の異常で起こるものと考えられがちですが、心臓の異常が原因で脳梗塞が発症するケースも少なくありません。
脳梗塞症状として、ラクナ脳梗塞・アテローム血栓性梗塞・心原性脳塞栓症がありますが、これらの発症頻度の割合としてはそれぞれほぼ30%ずつの割合となり頻度に自体には大きな差があるわけではありません。
しかし、心原性脳塞栓症は他2つの脳梗塞と違い、重症化しやすいという危険な特徴を有しています。
●心原性脳塞栓症の原因・症状
【原因】
心房細動:不整脈(頻脈)の一種。心筋が十分に収縮せず、痙攣するように細かく震えて十分な血液が送られないなどの症状があります。
血流が滞ることにより、心房内の血液が淀み固まりやすくなるため脳梗塞の原因である血栓が生成され、それらが脳血管へと運ばれることで脳梗塞を引き起こします。
他にも、重症の心不全・心臓にできた腫瘍・心臓弁膜症などの症状でも発症する恐れがあります。
【症状】
「顔・半身麻痺」「言語障害」「視野障害」「認知機能障害」など。
殆どは脳梗塞症状と同じですが、心原性脳梗塞の場合はこれらの症状が突発的に発症するという特徴があります。
・心原性脳塞栓症の他、脳梗塞の種類については別のブログでも紹介しております。ぜひご覧ください。
小脳梗塞について
●発生部位毎の症状
心原性脳塞栓症では一般的な脳梗塞症状の他に、【中大脳動脈】【後大脳動脈】という2つの脳血管が詰まりやすいとされており、それぞれで症状に差があります。
ここで、この二つの脳血管が詰まった場合の症状の違いを紹介致します。
〇中大脳動脈
中大脳動脈:脳の外側に流れている血管。右脳・左脳それぞれで塞栓した場合の症状が大きく異なります。
〇後大脳動脈
後大脳動脈:脳の後ろ、中心部分を流れている血管で、左右での症状差はそこまでありません。
…後大脳動脈での塞栓では主に視覚的な障害を引き起こすことが多く、他に感覚的なものとしては記憶力の低下等を引き起こすことがあります。
後大脳動脈での塞栓時には、家族や知人の顔を見ても誰かわからないといった症状を引き起こすことがあります。
●心原性脳塞栓症の特徴
先にも説明している通り、他の脳梗塞(アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ脳梗塞)等と違い急激かつ広範囲に症状が現れ、重症化しやすいという特徴があり、脳梗塞症状の中で最重症型とされています。
また、発症時間帯は比較的日中の活動時に多く、夏の時期のような汗をかき水分を失っている状況で生じる場合があります。
また、一時的に脳梗塞症状を引き起こすものの24時間(ほぼ10~30分)以内に症状が消失する一過性脳虚血発作の原因になることもあります。
一過性脳虚血発作については別ブログでも紹介しております。ぜひご覧下さい。
【脳梗塞の前触れ】一過性脳虚血発作について
参考
聖マリアンナ医科大学 東横病院脳卒中センター 様「脳梗塞」より
https://www.toyoko-stroke.com/explain/infarction.html
脳梗塞リハビリ BOT静岡 様「脳梗塞の種類」より
https://www.noureha-shizuoka.com/news/1181/
東京逓信病院 様 「一過性脳虚血発作(TIA)について」より
https://www.hospital.japanpost.jp/tokyo/shinryo/nouge/tia.html
●心房細動の主な症状・自覚の有無
…心房細動患者は、症状の自覚の有無にかかわらず脳梗塞(脳卒中)の発症リスクが拍動の正常な方と比べて約5倍も高くなります。症状の自覚がある方はもちろん、無自覚の方も拍動の確認や定期的な検査などで自分の心拍の状態を知っておく必要があります。
参考
聖マリアンナ医科大学 東横病院脳卒中センター 様「脳梗塞」より
https://www.toyoko-stroke.com/explain/infarction.html
脳梗塞リハビリ BOT静岡 様「脳梗塞の種類」より
https://www.noureha-shizuoka.com/news/1181/
東京逓信病院 様 「一過性脳虚血発作(TIA)について」より
https://www.hospital.japanpost.jp/tokyo/shinryo/nouge/tia.html
心原性脳塞栓症の原因となる心房細動は、主に①【薬剤による治療】②【カテーテルアブレーション】の三つの方法で治療を行うことが多いです。
①薬剤による治療
・抗凝固薬
薬剤を使用することで、心房細動が起きた場合の血栓の生成を阻止・防止します。
心房細動そのものの治療にはなりません。
〇薬の種類:ワーファリン、プラザキサ、イグザレルト…等
・リズムコントロール
心臓に直接作用し、心房細動発作を止める・予防する薬(抗不整脈薬)を使用します。
ただし、心房細動の進行を一時的に抑えるだけで効果はなくなります。
また高齢化すると副作用が増える問題もあります。
・レートコントロール
心室への電気信号を減らすことで、心拍数の速度を抑える薬を使用します。
心拍数が正常に近づき、動悸・息切れなどの自覚症状が軽減される可能性があります。
〇薬の種類:メインテート、アーチスト、ジギタリス…等
②カテーテルアブレーション
心房細動の原因となる電気信号の異常に対して行う治療です。
上記のような薬剤ではできない、心房細動の根治術として一般的に行われる手術です。
〇カテーテルアブレーションの治療について
アブレーション治療を行う際の入院期間は通常3泊4日ほどとなります。
手術時には鎮静剤の投与などを行いますが、覚醒時にしか診断のつかない不整脈もあるため各診断がついたのち、鎮静剤の投与を行います。
治療終了までには早くて2、3時間、複数個所の治療や心臓構造によりカテーテル操作が難しいなどの理由によっては5、6時間ほどの治療時間を有することもあります。
参考
よくわかる!心房細動ナビ 様「心房細動はどうやって治すの?」より
https://www.shinbousaidou-navi.com/treat/
香川県立中央病院 様「心房細動とは?」「カテーテルアブレーション治療とは」より
心房細動とは?
カテーテルアブレーション治療とは
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