お知らせ
脳卒中他に関するリハビリ等について
今回は脳卒中症状他に対してのリハビリ・流れ・重要性等についてご紹介致します。
脳卒中とは【脳梗塞】【脳出血】【くも膜下出血】という3つの脳血管疾患の総称です。
●脳梗塞:脳血管にプラークができて脳血管が狭くなったり血栓が詰まることで血流が滞り、脳機能が障がいされ身体・生命維持機能に問題が発生する症状。
主な発症要因は生活習慣などの乱れによる血流悪化や、心臓疾患(不整脈)などで血流が滞ることで心臓内で生成された血栓が脳に到達することで発症します。
尚、脳卒中症状の中で唯一頭痛を感じない(感じる前に意識障害を引き起こしている)症状です。
●脳出血:脳の血管が裂け、脳組織の中に直接出血する症状。前触れなく起こることが殆どで、出血時に形成される血腫が脳細胞を破壊したり脳組織を圧迫することで障害を発生させます。
主な発症要因は高血圧などにより弱った血管が破裂する、など。
●くも膜下出血:脳動脈瘤という血管の膨らみが突然破裂することで発生。24時間以内、特に初め6時間以内に再出血する場合があり、その時の死亡率は約50%、再々出血の死亡率は約80%と、脳卒中症状の中でも一番致死率が高いです。
尚、脳卒中症状の主な発症要因は生活習慣などによるものですが、くも膜下出血は外傷により発症する場合もあります。詳細については下記ブログをごらんください。
外傷性くも膜下出血について
脳卒中症状は、脳血管の損傷・血流が滞った部位によって症状・後遺症に違いが生まれます。
●各部位ごとで脳卒中を発症した際の症状・後遺症
①前頭葉:言語障害・注意散漫・抑うつ・自制の欠如による社会的に不適切な行動
…様々な行為(複雑だったり習得した動作)を行ったり、感情のコントロールを行う部位のため、ここが損傷すると上記のように心身に障害を負う可能性があります。
②大脳(大脳辺縁系):記憶の形成の障害・記憶の形成からくる感情などを結び付けるプロセスの崩壊
…主に感情の抑制や思考に障害が生じます。他にも実際には無い匂いを感じる、極端に信心深くなる等の幻覚症状を感じたり人格的な変化が見られることがあります。
③頭頂葉:身体麻痺、触覚などの感覚がわからなくなる、数学や言語技能・理解能力の欠如、空間認知能力の欠如
…頭頂葉は部位にもよりますが、主に空間や触感などの感覚を司る部分に障害が起きるとされています。
例えば頭頂葉の前部が損傷すると、身体麻痺の他、痛みや冷たさなどの感覚の種類や場所が認識できない又はしづらくなるなどの障害が生じることがあります。
④後頭葉:視覚情報の認識欠如・視覚的な記憶形成が難しくなる・視覚的な空間情報の認識や統合の失調
…後頭葉が損傷すると、目の働きが正常であっても認識している情報を処理する能力が欠如します。
例えば、知人の顔見たとしてもその人が誰かわからない、物事の細部を個別に理解できても全体的な状況がわからない(同時失認)等の症状があります。
⑤小脳 :運動調節機能全般の欠如(平衡感覚、運動時の力の入れ具合やバランスの計算など)
…小脳は主に運動機能をスムーズに行う、バランスを保つための部位となるため、この部分の障害を伴うと身体全体の動きがぎこちなくなる上、目の震え(眼振)やめまい、吐き気などの症状も引き起こす可能性があります。
※小脳が障がいを負った場合の危険
一般的に脳内の梗塞や出血が発生した場合は腫れがでてしまい、脳内部の圧力が高まります。
もしもこの腫れが小脳で発生してしまうと、【脳幹】と呼ばれる部位を圧迫してしまうことがあります。脳幹は呼吸をコントロールする中枢系の役割を担っているため、最悪の場合呼吸が停止してしまう可能性もあります。
こういった場合、脳幹への圧迫を回避するため脳内の圧力を下げるための手術を行うこともあります。
尚、小脳での脳卒中については当HPのブログでも取り上げております。
是非ご覧ください。
小脳梗塞について
●脳卒中のリハビリ時期・期間について
脳卒中のリハビリは基本的に処置が終り次第すぐ、発症後48時間内でのリハビリを開始することが推奨されており、遅くとも3日以内にはリハビリが行われることが推奨されている等、迅速なリハビリの開始が脳卒中症状の予後を良くするために大きく関係してきます。
〇脳卒中症状のリハビリ時期・期間
〇終末期リハビリテーション
【定義】疾病・怪我などが原因で自立した生活を行うことができない、身体状況の改善も困難だと判断される患者様に対し、最期までその人らしい生活を送っていただくために行うリハビリ。
患者様とそのご家族様の苦しみ(全人的苦痛:トータルペイン)を取り除くために身体的なものはもちろん、治療等の目的よりも「介助・支援」という精神的なものに寄ったリハビリ(サポート)を行っていきます。
…終末期において医学的なリハビリはあまり意味を成さなくなってきます。
終末期に求められるのは病状の回復よりも、身体的・精神的な苦痛の軽減になります。
最期までその人らしく、というのは、今まで通りではなくとも人間らしく活動し様々な感情をもって生活を続けていくということ。
無理のない範囲でリハビリを続け、できる限り患者様・ご家族様の希望を叶え、少しでも笑顔で過ごせる日々を支え続けることが大切になります。
●廃用症候群の予防
麻痺などの要因で寝たきりになると、過度な安静から心身に機能低下の障害を引き起こす「廃用症候群」が発生する可能性があります。
〇廃用症候群の主な症状
【運動器障害】
…筋委縮・関節拘縮・骨萎縮など
【循環/呼吸器系障害】
…誤嚥性肺炎・血栓塞栓症など
【自律神経/神経障害】
…鬱・せん妄(あらゆる種類の錯乱状態)など
廃用症候群は一度なってしまうと治すのが難しい症状とされているため、早期のリハビリと継続的な運動等で活動低下を引き起こさないことが重要です。
そのため先でも述べている通り、特に脳梗塞症状のように身体麻痺による身体機能の低下が顕著にみられる疾患などについては、発症して治療後すぐのリハビリは身体機能の大きな回復を見込める上、廃用症候群の予防として非常に有効であると言えます。
特に高齢者の廃用症候群の進行度は非常に早く、一週間寝たきりだと約10~15%の筋力低下が見られます。より継続して運動など活動低下を起こさないための
※回復~維持期リハビリで意識するべきこと
麻痺側の運動だけでなく、麻痺していない側の運動機能を同時に鍛えることが推奨されます。
これは、身体で麻痺している側の運動機能を補い、より生活能力を高めるためとされています。
ただし、もちろん麻痺のある側のリハビリが不十分だと運動能力に大きく差が出てバランスに問題が出る、麻痺が悪化するなどの問題が発生することがあるため、どのくらい・どの頻度で双方のリハビリをバランス良く行うのかしっかり考える必要があります。
参考
NHK 健康チャンネル 様「後頭葉の機能低下を疑う症状」より
脳卒中症状のリハビリ・注意点について
リハビリスタジオ群馬 様 「廃用症候群とは~対処法について!!」より
医療法人 隆由会 整形外科おがたクリニック 様 「廃用症候群~できること」より
京都大原記念病院グループ 御所南リハビリテーションクリニック 様
「終末期リハビリテーションの~ご紹介」より
八尾市にじリハ訪問看護ステーション 様「終末期~癌末期を中心に~」より
https://nijireha-yao.com/?p=3122
■脳梗塞リハビリステーションPROGRESSで提供するリハビリ
尼崎市塚口にある「脳梗塞リハビリステーションPROGRESS」 は、
運動の専門家である理学療法士・鍼灸師が在籍している自費リハビリ施設です。
理学療法士、鍼灸師による完全マンツーマンで行うリハビリが特徴で、
脳梗塞・脳出血に代表される脳卒中の後遺症に対するリハビリテーションを行っております。
また、パーキンソン病などの神経疾患にも対応。
医療保険による治療・介護保険の範囲では改善しきれない方達に選ばれております。
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