お知らせ
小脳梗塞について
脳血管の流れが血の塊等によりつまってしまうことで十分な栄養が脳に伝わらず、脳細胞が死んでしまう病気の総称です。
尚、脳梗塞を含む脳血管疾患などについて紹介しているブログがございます。
気になった方はぜひ下記ブログもご覧ください。
脳卒中という症状はどんな病気か調べてみよう
●脳梗塞の中でも危険?小脳梗塞とは
後頭部にある小脳の脳血管が詰まることで発生する脳梗塞の種類の一つです。
発生頻度は小脳出血の約4倍ほどで、全脳梗塞の約4%を占めています。
●小脳梗塞は危険。その理由
小脳近くの「脳幹」と呼ばれる部位に達する危険性があるため、他の脳梗塞よりも危険性が高いと言われています。
脳幹:中枢神経系を構成する器官集合体の一つ。基本的な生命維持機能を担います。
大脳に近い側から、中脳・橋・延髄と間脳を合わせて【脳幹】と呼びます。
●ラクナ梗塞
日本人の発症者、中でも高齢者及び男性での発症率が高いことも特徴です。
非常に細い脳の血管にて発生し、またダメージを受ける部分が小さいため特徴的な症状が表れにくく、「無症候性脳梗塞」とも呼ばれます。
●アテローム血栓性脳梗塞
…脳・首などの太い血管が動脈硬化を起こすことで脳血管が狭くなる、もしくは詰まってしまう病気。
発症原因として、高血圧をはじめとし飲酒・喫煙などの生活習慣病による血管へのダメージが原因と考えられています。
●心原性脳梗塞
…主な発生の原因は“心房細動”、いわゆる不整脈による血流鈍化により血栓が生成され、血栓が脳に流れることで突然脳梗塞症状を発症します。
特に60歳以上の方に発症しやすいとされており、突発的かつ梗塞範囲が広いことが特徴です。
●椎骨動脈解離
発生原因には、突然首を動かす・過度なマッサージを行うなどの外的要因が関係している場合が多く、他3種類の脳梗塞症状に比べ若い人の発症が多いです。
…以上、小脳梗塞のきっかけとなる血管障害などについて紹介いたしました。
これらはあくまで"脳梗塞の種類"となるため、小脳のみならず他にも「被殻」「視床」「大脳皮質下」など多くの部位でこれら脳梗塞が起こる可能性があります。
ただ、これら発症は生活習慣病が原因の動脈硬化などがきっかけとなります。これらの脳梗塞症状を起こさないよう普段からの生活習慣に気を付けましょう。
■参考
NHK 様「脳の細い血管が~徹底解説」より
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_987.html
スマート脳ドック 様「アテローム血栓性脳梗塞とは?~解説!」より
アテローム血栓性脳梗塞とは? 原因や検査方法、治療方法についても解説!
奈良県医師会 様「「心原性脳梗塞」を予防しましょう」より
http://nara.med.or.jp/for_residents/6549/
社会福祉法人 恩賜財団 済生会 様「椎骨動脈解離」より
http://nara.med.or.jp/for_residents/6549/
一般的に脳梗塞と言われているものと小脳梗塞の症状に関して大きな違いはあるのか。
小脳梗塞の場合に顕著に見られる症状をご紹介致します。
●小脳のみで脳梗塞が起きている場合
脳梗塞の基本的な症状である身体の麻痺は見られず、また高確率でめまいを起こします。
…手足に力は入るもののスムーズに動かせないという特徴が小脳梗塞では強く見られます。
*小脳梗塞では大脳・脳幹にも梗塞が起きている場合が多いので、結果的に麻痺症状を併発している可能性があります。
●脳梗塞では見られない頭痛症状があった場合
通常、脳梗塞状態では頭痛を感じることはありませんが、「椎骨動脈解離」がきっかけで起こる脳梗塞の発症では強い頭痛を伴います。
●小脳梗塞の検査
小脳梗塞を含む脳梗塞の検査は、主にMRI検査を用います。
MRI検査:磁場・電波を使用した身体断層画像を確認する検査方法。時間はかかるものの、骨・空気などの影響を受けないため脳や脊髄などの検査に適しています
…他部位で起きる脳梗塞に比べて小脳梗塞の経過は良いことも多いので、素早く症状が消失したのち後遺症を残さないことも多いです。
■参考
耳鼻咽喉科 渡辺医院 様「脳のしくみとその異常に伴う耳鳴り」
http://www.fukuokanh.jp/brain/detail/masterid/11
いずはら耳鼻咽喉科 様「小脳梗塞について」
https://neurosur.kuhp.kyoto-u.ac.jp/patient/disease/dis04/
ドクターズファイル 様「小脳梗塞」より
時事メディカル 様「小脳梗塞」より
https://medical.jiji.com/medical/011-0023-01
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 様「MRI Q&A」より
https://jp.medical.canon/general/mri_qa
小脳梗塞の治療は一般的な脳梗塞に対する治療と同じです。
ただし小脳梗塞で気を付けないといけないのは、先にもお伝えしている通り生命維持の根幹を担う「脳幹」への圧迫などを防ぐことです。
●小脳梗塞における薬物療法について
●t-PAの特徴/デメリット
特徴:血液凝固に必要なフィブリンを溶かすことのできるプラスミンという物質の働きを活性化させることができるので、脳梗塞問題のほぼ根本に働きかけることができます。
デメリット:出血が起こりやすくなるため、【脳出血】の既往がある・最近胃腸/尿からの出血があった・大きな手術を受けた、などに該当するとt-PAによる治療を行えません。
●グリセオール 他の特徴とデメリット
特徴:脳組織内に水分が溜まってしまうことで浮腫みを引き起こし周辺を圧迫する【脳浮腫】(頭痛/吐き気などの症状から始まり、最終的に意識障害や痙攣を引き起こす命にかかわる症状)の発生に寄与する脳内(頭蓋内部)の圧力の亢進を防止。
脳内に溜まった水分を血管に流すことで浮腫みの改善を行います。
デメリット:循環する血液量に作用するため心臓負担が増加。心臓や循環器系の障害のある患者様・腎機能障害のある患者など、慎重に投与する必要がある。
●小脳梗塞におけるリハビリ
小脳梗塞では運動失調(バランス感覚失調等)が障害として問題に上がる場合が多いです。
そのため、普段できていたことができなくなるなどの状態を回避・予防するため、主に筋力をつけることを目的としてリハビリを行うことに比重が置かれます。
■リハビリ
●負荷運動
重り等を下肢や腰につけることで筋肉からの固有感覚の刺激量が増加。
運動の制御・バランス感覚を促進させる効果が期待できます。
●フレンケル体操
固有感覚(主に"位置" "運動" "抵抗" "重量"の感覚の認識)障害による無意識運動能力の感覚低下予防・もしくはそれらの感覚を取り戻すために行う体操。
本来無意識で行える行動を視覚的に補填する方法。
運動失調障害で失った固有感覚入力の再建・強化などのリハビリテーション効果が期待できます。
・運動方法
運動を視覚的に認識。運動情報を視覚的に脳に送り間違っている・意図した動きではないと認識したら随時修正を行うという方法を反復します。
(手すりなどにつかまり、椅子から立つ、座るを繰り返す…等)
スムーズかつ安定して簡単な運動から複雑な動きができるように難易度を上げていきます。
●促通反復療法(川平法)
例えば「人差し指を伸ばしてください」などの運動を指示しつつ、施術者が操作(促通治療)することで目標となる意図的運動(随意運動)を患者様に実現させ、かつそれらを100回ずつ反復することで運動能力や麻痺の改善を図ります。
…小脳梗塞(脳梗塞)などの発症・治療後は、ベッドなどでなるべく安静にすることはもちろん大切です。
しかしその場合、「廃用症候群」(長期間ベッドなどで安静にしていることにより筋肉が萎縮したり、骨がもろくなる等の二次障害を引き起こす状態)がおこり、結果的に歩行はおろか起床・起立をスムーズに行えなくなるなどの問題を抱えることになります。
時間が経ってもリハビリを行うことにより改善はできるため、諦めず訓練を行っていくことが大切です。
■参考
医療法人社団 緑友会 らいおんハート内科整形外科 リハビリクリニック 様 「促通反復療法(川平法)のご案内」より
促通反復療法について
ドクターズファイル 様「小脳梗塞」より
https://pt-matsu.com/frenkel-exercise/
OGメディック 様「筋力低下~便利な重錘バンド」より
■脳梗塞リハビリステーションPROGRESSで提供するリハビリ
尼崎市塚口にある「脳梗塞リハビリステーションPROGRESS」 は、
運動の専門家である理学療法士・鍼灸師が在籍している自費リハビリ施設です。
理学療法士、鍼灸師による完全マンツーマンで行うリハビリが特徴で、
脳梗塞・脳出血に代表される脳卒中の後遺症に対するリハビリテーションを行っております。
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